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小中学生の英検対策~オンラインの活用や効果的な勉強法を紹介~

小中学生の英検対策について

年々、英検対策に取り組む小中学生が増加する傾向にあります。その背景には、ますます重視されるグローバル化への備えや学習指導要領の更新が挙げられるでしょう。
とりわけ後者に関して、小学生の英語教育に大きな変化が訪れたのは記憶に新しいところです。そう、「外国語活動」と称された体験型の英語学習が小学校3年生から設けられ、また、英語自体、従来の中学生からではなく、小学校5年生の時点で正式教科として扱われることとなりました。
その流れを汲んで2021年度には、中学校の英語の授業がオールイングリッシュで行われることが決まっています。対話的なコミュニケーションがよりいっそう求められ、その手段として小学校で学ぶことになる「聞く」「話す」「読む」「書く」の基本を生かす形です。
時事問題に対する意見、スポーツや音楽など関心のあることについても、日常で繰り広げられる会話のようにスピーチできるレベルを目指していかなければなりません。そうやって、総合的な力が育まれていくのです。

こうした世相において、学習成果を客観的にジャッジできる資格・検定は、どうしたって重宝されます。だからこそ、英検取得に力を入れるご家庭が増えてきているのも納得です。

さて、本記事ではずばり小中学生の英検対策について言及します。
取り巻く状況、各級の内容、審査基準といった基本情報はもちろん、具体的な勉強方法やオンラインの活用にいたるまで幅広くお伝えします。

ぜひ、参考にしてみてください。

目次

英検って何?小中学生も必要なの?

英語の授業を楽しむ子どもの様子

英検とは、年3回実施される国内最大規模の英語検定試験のことを指します。正式名称は「実用英語技能検定」です。
グレードは、5級、4級、3級、準2級、2級、準1級、1級の7つに分かれています。
まさに小中学生の英語学習におけるカリキュラムで求められる「聞く」「読む」「書く」「話す」の4技能を測定するものです。試験結果は、合否だけでなく、英検CSEスコアでもフィードバックされます。なお、4級、5級のスピーキングテストに関しては、パソコン・タブレット・スマートフォンから申込者全員が任意で受験することが可能です。場所も自宅や学校を選択できるため、受けやすいものだといえます。

問題は全てオリジナル。仮に合格した場合、グレードによっては高校入試だけでなく、大学入試や教員採用試験、就職活動といった場面で優遇されることがあります。

小中学生に英検が必要かどうかは一概にはいえません。しかし、この時期に一定水準以上のハイクラスな資格を取得できれば、確実にアピール材料にはなるはずです。上述した将来待ち受けるいくつかの関門(進学・就職など)においても、自身のポテンシャルが認められやすいかもしれません。

なお、同様に扱われる検定に「英検CBT」「英検S-CBT」というものがあります。
問題形式や難易度は、いわゆるオリジナルの英検と同じです。
違いを挙げるとすれば、まずはグレード。現時点で3級から準1級までが対象です。
また、1日ですべての技能試験を受けることやパソコン上でリスニングや面接を行う点なども従来のそれとは異なります。
上記の検定によって、結果的に1年で受けられる英検の回数が増えたのは朗報といえるでしょう。

いずれにせよ、英検の資格は取るに越したことはありません。
では、実際の試験内容や審査基準はどうなっているのでしょうか。

各級の主な内容

まず5級は、筆記とリスニングのみです。内容はいわば英語学習の初期のおさらいといったところでしょうか。取り上げるテーマも身近なもので親しみやすい傾向にあります。

4級も、筆記とリスニングの一次試験のみです。読解問題が加わるようになるとはいえ、基礎中心なのは変わりません。

3級では二次試験として面接が追加されます。筆記試験でも海外の文化をテーマに扱うなど、その変化は顕著です。

準2級になると難易度は高等学校レベルに上がります。長文の穴埋め問題が出題されるなど、大学入試を視野に入れた形式であるのも特徴的です。

2級取得は、履歴書でのアピール材料になります。言い換えるならば、ビジネスシーンで重用されるということです。試験内容はライティングが加わり、難易度はさらに上がります。なおかつ高いコミュニケーションスキル(当然英語!)も必要です。

準1級、そして1級は、もはや日常的に英語が使えるレベルまで求められるといっていいでしょう。前者は本場の随筆・エッセイなどが扱われるなど、実践力が問われます。
一方で後者。2分間のスピーチからの質問形式のやり取りは、まさしくネイティブの対話です。ポイントは伝える力。要するに、英語力だけでなく発信力・対応力まで試されます。

各級の審査基準

各級、望ましいとされる理解の程度に加え、審査基準も設けられています。
まず、5級。初歩的な内容理解が求められます。審査領域は、英語学習のスタートがうまく切れているかどうかです。

4級もまた、5級同様に簡単な語句や文法が理解できているのかを問われます。
「読む」「聞く」「話す」「書く」それぞれ基本をおさえておけば、合格できるはずです。

3級から加わる面接では過度な緊張に注意しましょう。
「基本の英語力が身に付いているか」「それらをうまく使えるか」
背伸びせず、シンプルに受け答えすることが肝要です。

準2級では、日常生活で必要とされる英語力が備わっているかどうかのチェックです。大学入試で通用する語彙力をいかに増やせるかが勝負のカギを握ります。

当然、2級はさらに難易度アップ。審査領域は、社会性にまで及びます。すなわち、日々の生活ひいてはビジネスシーンでの最低限のマナー・適応可否の観点が加わっているといえるでしょう。

準1級では2級の流れがさらに加速します。社会性の高い分野、内容、話題に、あくまでも自身の英語力を駆使し答え(応え)られなければなりません。「公益財団法人 日本英語検定協会」の審査する眼差しは、もはや学校英語の習得を凌駕したその先、そう、“グローバルに活躍できる人物像か否か”へと向けられています。

そして1級、つまり英検における頂点です。審査基準は社会性の高さはもちろん、幅広さも加わります。文章理解、ヒアリング、コミュニケーション、ライティング。それぞれ世界で通用するれっきとしたスキルを保持しているかどうか、シビアな目線でジャッジされます。

小学生、中学生が英検を受けるメリット

英語が必修化された背景も相まって、小中学生の英検受験者が増えてきたのは冒頭でもお伝えした通り。
ただ、そういった風潮云々とは別に、そもそもメリットがあるのも忘れてはいけません。
たとえば、「合格」に向けて頑張る気持ちを養えることです。実際に受かった際は、達成感も伴います。そうした成功体験を幼いときから積むことは、人生規模で大きな財産になるといっても過言ではありません。
より現実的なアドバンテージを挙げると、(繰り返しになりますが)小学生の段階で英検を取得した場合、中学受験において優遇されることがあります。中学生も同様です。高校受験に際して優位に動いたり、内定審査に加算されたり、とメリットは大きいといえるでしょう。
そのほか、「(英語に対して)苦手意識が芽生えにくい」「(グローバル社会に対して)将来の夢が描きやすい」など、英検を受けることが当人にとってプラスに働く契機として作用する可能性は十分考えられます。

小中学生が取得しておきたい英検のグレード(級)は?

英語ができるようになって喜ぶ子ども

小中学生それぞれの学年で英検何級まで取得すればよいのでしょうか。
その目安が気になる保護者の方は少なくありません。
理想は「小学生のうちに3級、中学生で2級まで取得できれば」といったところですが、そう焦らなくても大丈夫です。

先述した通り学習指導要領は更新され、英語と向き合う時期がどんどんと低年齢化していますが、実際は小学校低学年で5級、高学年で4級、これで十分だと考えます。
小学校を卒業するまでにまず5級を目指して頑張るという方針でもいいでしょう。合格の喜びを味わい、英語を好きになれば、それだけでも大きなプラスです。

中学生も同様です。
1年生でまず5級、2年生で4級、3年生で3級といった具合に一歩一歩段階を踏んで前に進むやり方でも成長を実感できると思います。

もちろん、さらなる高みを目指すことは良いことです。
しかし、グレード(級)にこだわりすぎては単なる英検対策を講じるだけになりかねません。
それはちょっと勿体ないようにも感じます。
日常で生かせる英語力を身に着けるべく、地に足をつけて取り組むことが大切です。

英検に合格するための効果的な勉強法

英検合格に向けて勉強する様子

英検に合格するには、やはりどのように勉強するかがカギを握ります。読み書きだけでなく、聞くこと、話すことも求められるため、単語の丸暗記で乗り切るのはさすがに無謀です。
各級の傾向を掴むことはもちろん、普段から英語に接し、馴染んでいく意識が必要とされます。
そのため、環境も少なからず左右するはずです。たとえば、ネイティブ講師によるリスニングレッスンは、まさに予行演習にうってつけではないでしょうか。発音やアクセントに対する慣れはもちろん、休憩時間の何気ない会話さえも、英語圏の文化に触れる内容であれば、近しい問題が出題されたときにはアドバンテージになり得ます。
こうした環境下であれば、何よりワクワクしながら勉強できるため、効果的です。

過去問分析

忘れてはならないのが過去問分析です。
手始めに過去問を解き現時点の実力を知ったうえで、苦手分野を浮き彫りにしましょう。そこを重点的に勉強していくのは、理に適った方法です。また、出題傾向を把握できればより対策は打ちやすくなります。ただ気を付けたいのは答えをそのまま覚えるのではなく、あくまで本質の理解に努めることです。
小中学生のうちに知識だけでなく学び方も正しく身に着けられれば、進学・就職この先出くわす関門にも、その術で打ち勝てると思います。

なお、過去問は直前にもう一度解き直すのもおすすめです。コツコツと積み上げてきた成果を感じられたなら、自信も同時に芽生え、いざ本番へと臨めるでしょう。

オンラインの活用

オンラインを活用して英語のレッスンを受ける女の子

部活動に励む小中学生にとってオンラインの活用は欠かせないでしょう。決められた日程で受講する場合、どうしても忙しい合間を縫っての参加となり、疲れもあってなかなか集中するのが難しいと思います。
他方、Web上の画面を通じ、都合の良い時間帯を選び授業に出席できる場合、コンディションを整えたうえで学ぶことが可能です。
対面でもいえることですが、万全を期した子どもたちの吸収力は、ときに大人の想像をはるかに超えてきます。オンラインでの学習が最適なのであれば、積極的に活用しましょう。

なお、当スクールではZoomアプリを使用したオンラインレッスンを実施しています。
個々が周囲を気にせずアウトプットできる場は、とりわけ、「話す」スキルを上げる練習にはもってこいです。
わからない点、曖昧な部分、少しでも気になることが出てきた場合でも、恥ずかしがらずに相談できます。
オンラインの特長を生かしつつ、教室の雰囲気さながらに臨場感のある授業を提供しています。

小中学生の英検対策で大事にしたいこと

英語を楽しく勉強している子どもたちの様子

英語力がますます必要とされる昨今。再三お伝えしている通り、英検を受ける小中学生は増え続けています。
今後いっそうグローバル化する社会に向けて、英検の資格は、名刺代わりになるといっても過言ではないでしょう。

そうしたなか、「何級まで取得すれば良いか」「効率よく勉強するにはどうすればよいか」といった悩み・不安を抱く方々がいらっしゃいます。
しかし、必要以上に案ずることはないでしょう。
上記に対するアンサーとして、やはり大事なのは、無理なく英語を楽しむことです。

本記事で述べた通り、過去問分析やオンラインの活用といった勉強法、手段は英検対策に効果的です。と、それ同等に気持ちの面も大いに影響するものと考えます。

モチベーションを高め、素直な姿勢で学習し続ければ、自ずと英語力は磨かれるはずです。

※英検®は公益財団法人日本英語検定協会の登録商標です。

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